解体工事の費用はいくら？費用を安く抑えるためのポイント

業務管理部：赤塚 正宗

2020年入社、1987年生まれ大治町出身。営業業務管理。
保有資格：解体工事施工技士

このようなことでお悩みではありませんか？
実は解体工事の費用は解体する建物の状態だけでなく依頼する業者によっても大きく変わります。
なぜなら、依頼する業者が下請けに流したりする場合もあるからです。
ですが、事前に自分が依頼したい建物の解体費用の目安を知っておけば、高額な見積もりが出された場合に、
別の業者に依頼することも可能です。

自分が依頼を考えている建物の解体費用の相場をチェックして、損をしないように注意しましょう。

この記事を最後まで読んでいただければきっと自分が依頼する建物の費用の相場が理解できるはずです。
自分の依頼する建物の解体費用の相場を確認して、安心して解体工事を依頼しましょう。

解体工事の費用はどうやって決まるのか？

解体工事の費用の相場を知る前に、解体工事がどのような項目で費用が決まるのかを知っておきましょう。
解体工事の費用を決める大きな要素は下記の通りです。

実際に、これらがどのような形で費用に関係するのかを説明していきます。

解体する建物の構造

解体する建物の構造によって費用は大きく変わってきます。
構造が頑丈で丈夫になるほど解体費用が高くなります。
なぜなら、作業する職人の人数が増えたり、取り壊すのに必要な日数が長くかかるからです。

一般的な家庭の場合多くは木造か鉄骨造です。
特に木造は鉄骨造やRC造とくらべて比較的簡単な造りになっているので費用も他の二つにくらべると安い傾向にあります。

しかし、木造でも複雑な構造をしている場合は予想よりも費用が掛かる場合があるので注意が必要です。

解体する建物の立地

解体をする建物の立地でも費用が変わってきます。
まず費用に差がでてくる要因として、都市部にあるかどうかです。
解体する建物の規模によっても変わりますが、人件費が高い都市部のほうが、
地方にくらべると費用が高くなる傾向にあります。

次のポイントは「解体しやすい立地」です。
解体する建物が住宅密集地にあって、隣家との距離が近かったり、周囲の道幅が狭かったりすると、重機が入れないこともあります。
必要な重機が使えない場合人力での作業が増えるので、自然と費用も増します。

その他にも、敷地の上空に電線があったりするような場合も同様の理由により費用が高くなります。

廃材処理の費用

解体した建物の廃材を処理するのにも、当然費用が発生します。
解体工事で発生する廃材は一般ごみとは違いすべて「産業廃棄物」です。

廃材処理の実際の費用以外に運搬費も解体工事費用に含まれています。
解体現場から廃材処理場までの距離が遠くても費用が高額になる場合があります。

整地にかかる費用

建物を解体した後は整地をする必要があります。
整地は、土地をならして平坦にすることです。

多くは解体工事費用に含まれていますが、土地に大きな段差がある場合や、地盤改良、残土の処理が必要となる場合は追加費用が掛かる場合があります。

付帯工事費用

付帯工事とは「解体工事」をする建物に付随する建物以外の工事や作業のことです。
例えば家の周りにあるブロック塀を壊す場合や、駐車場のコンクリート部分がこれにあたります。

付帯工事に関しては業者によっては大雑把な見積もりを出されたり、追加で料金を請求されるケースもあります。
見積もりを依頼する際には、きちんと業者の現場立会いのもとで、確認することをお勧めします。

解体工事費用の抑えるためのポイントとは？

解体工事費用が決まる要素がわかったところで、実際に解体工事費用を抑えるためのポイントをご紹介します。

庭にある草木を事前に処理をする

草木なども事前に処理するようにしましょう。
自分で対応できることは事前にやっておくことで費用を抑えることができます。

なぜなら、草木の処理などは付帯工事費用にあたる部分になるからです。

草木などはまとめて解体工事業者に依頼することも可能ですが、当然処理費用や作業費用が発生します。
依頼する前に草刈り機などで処理をすることがおすすめです。

不用品は事前に買取や処分をする

不用品は必ず事前に処分しましょう。

なぜなら、日常生活の家庭ごみは自治体で無料で捨てられるのに、
解体工事業者に依頼することで、余計な費用が発生してしまうからです。

解体工事で出る一般ごみもすべて産業廃棄物になります。
解体工事業者が一般廃棄物として処理をする場合は別の許可が必要です。

ごみは解体前に分別して一般ごみとして捨てる、家具などはリサイクル業者などに一括で買取・処分を依頼するのがおすすめです。

複数の業者に見積もりを依頼する

建物自体の解体工事の相場は決まっていますが、付帯工事費用を明記していない業者は多いです。
見積もりの際は費用が安いかどうかだけではなく、きちんと現地立会いしてくれる業者かどうかもポイントです。

解体工事業者に直接発注する

解体工事を中間業者を通さずに発注することで費用を抑えることができます。
なぜならハウスメーカーや不動産会社など、中間業者を通すと多くの場合は中間マージンが発生して費用が高くなります。
なので、ハウスメーカーなどは通さずに直接業者に発注する方が費用が安くなるのです。

中間業者だけではなく、会社規模が大きい解体業者に依頼する場合も中間マージンが発生する場合があります。
なぜなら、大手の解体業者は受注した仕事を下請けの小さな解体業者に丸投げしている場合もあります。
さらにそこから、下請け業者が孫請業者に委託するケースもあります。
依頼するあなたの費用が増えない場合でも、元請業者から孫請業者への支払いは当然少なくなるので、雑な工事をされる可能性もあります。

以上のことから、解体工事はなるべく解体工事業者に直接依頼するのがおすすめです。

解体工事費用の具体例

ここでは青木工業の解体工事費用の具体例についてご紹介します。
見積もりをとる際の参考にしてください。

木造約30坪　費用：156万円

愛知県清須市 伊藤裕様　木造瓦ぶき2階建て

木造約40坪　費用：170万円

名古屋市中村区 K・M様　木造瓦ぶき2階建て

木造約50坪　費用：180万円

名古屋市北区　H・M様　木造瓦ぶき2階建てアパート

木造約60坪　費用：240万円

愛知県豊田市 K・S様　木造瓦ぶき2階建て

木造約70坪　費用308万円

愛知県小牧市 I・K様　木造瓦ぶき2階建て

木造約80坪　318万円

名古屋市北区 N・T様　木造瓦ぶき2階建て兼アパート

木造約90坪　266万円

愛知県海部郡蟹江町 I・T様　木造瓦ぶき2階建て2棟

木造約100坪　310万円

名古屋市熱田区　N・K様　木造瓦ぶき平屋建て

木造約140坪　325万円

愛知県津島市 I・T様　木造瓦ぶき2階建て4棟

※解体費用には建物の解体費用と付帯工事費用が含まれています。
※付帯工事…樹木や物置、フェンスの撤去など建物以外の工事
坪数が多いものより少ないものの方が解体費用が高くなっている場合がありますが、これは付帯工事費用が多かったり、解体現場の立地によってガードマンを手配する必要があったり、重機を置く場所を確保するために人の手で解体する「手壊し」という作業が発生したりするためです。

解体工事費用についてまとめ

解体工事の費用を安く抑えるポイントをご紹介しました。
これらのポイントを事前に知っておくことで、見積もりが高すぎないかどうかの判断にも役立ちます。

最後にもう一度おさらいをしましょう。

解体工事の費用を抑えるポイントを実践して、余計な費用が発生しないようにしてください。

解体工事は一生に一度の大きな出来事です。
家を建てることと同じように、事前に費用について調べておくことが重要です。

失敗しないためにも事前準備を欠かさないようにしましょう。